2015-01-01から1年間の記事一覧

「すみません」の三つの英語表現

日本語を勉強し始める外国人は最初、日本語の「すみません」は翻訳すれば、I’m sorry. というのだろうと思う。つまり、「すみません」は謝罪の表現だと思うわけである。 しかし、「すみません」の使い方を観察すると、どうも「謝罪」だけではないことが明ら…

世界最初のX線写真はレントゲンの妻の手

一八九五年一一月八日、すっかり陽が暮れた研究室で、クルックス管という真空管の研究をしていたドイツの物理学教授ヴィルヘルム・コンラート・レントゲソは、明りを付げるのも忘れて実験に没頭していた。 そのとき、奇妙なことがおこった。クルックス管に電…

何でも翻訳できるわけではない

自然科学の教授があるとき、このごろの学生は外国文献が読めなくなって困っている、語学の責任だけとは言わないが、語学はもっとしっかりしてくれなくてはいけないと、当の語学の教師の前でのべたことがある。いまの学生に語学力があるとは言わないが、でき…

多文化共生社会では言語サービスの充実が必要不可欠

日本に在住する在住する外国人の数は200万人以上で総人口の1.5%に達したといいます。これらの外国人が日本で快適に生活を送るためには彼らが居住する自治体から十分な翻訳サービスの提供を受ける必要があります。実際、彼らは身近なレベルでの情報を必要と…

心血管イベントに対するACE阻害薬とカルシウム拮抗薬の組み合わせ

医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に報告された研究成果によると、アメリカ、ミシガン大学のケニス・ジャーマーソン博士らは、ACE阻害薬とカルシウム拮抗薬の組み合わせによる治療のほうが、ACE阻害薬と利尿薬の利尿薬の治療よ…

女性の性器反応(興奮度)を測定するフォトプレスチモグラフでわかったこと

男性は大抵、特に若いころに、不適切な場面で勃起してしまう困ったという体験を数多くしています。あるスラング辞典はbone of contension(争いの種)という言葉を「オリンピックのビーチバレーを妻と見ているときの喧嘩のもととなる勃起」と定義します。ずい…

シリコン製ニューロンで記憶障害が回復

老化とともにゆっくりと進む記憶の喪失も厄介ですが、アルツハイマー病にかかるとそれとは比べものにならないほど大変です。神経インプラントは感覚機能や運動機能に関わるものですが、高次の思考プロセスにおける認知能力の欠損を修復する研究に携わってい…

インクレチン関連薬(DPP-4阻害薬やGLP-1アナログ製剤など)

インクレチン関連薬。血糖値を下げる効果が高い一方、低血糖のリスクが少ないとして、今、全国の糖尿病治療の現場に広がっている薬ですので、名前を聞いたことのある人も多いでしょう。2009年11月に、国内初のインクレチン薬「シタギルプチン(商品名):ジャ…

二つの脳半球で役割が異なるわけ

私たちは、膨大な数のモジュールでできているのに、なぜ一つにまとまっているように感じるのでしょうか。何十年もの分離脳研究で、二つの脳半球がここの機能に特化していることが明らかになり、さらに、それぞれの脳半球でも機能特化が起きているという知見…

骨関節炎にはmiRNA(miR-146a)の調節作用が有効

最も多い慢性疾患のうちの一つである骨関節炎(OA)は、ECM合成および分解のバランスが崩れると、進行性の関節軟骨変性を引き起こすため、変形性関節軟骨の再構築には大きな努力が注ぎ込まれてきたものの、OAは今のところ進行性の不可逆的な疾患であると考えら…

破骨細胞に対するmiRNAの調節作用

破骨細胞に対するmiRNA作用の研究は、ここ数年間で新しい進展を見せている。スガタニらはマウス破骨前駆細胞株RAW264.7におけるmiR-223前駆体の過剰発現が、TRAP陽性多核細胞の形成を完全に阻止し得ることを発見し[25]、さらに追跡調査によって、破骨細胞の…