2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

発癌遺伝子よりも癌抑制遺伝子のほうが重要

「癌研究の新しい方向といえることは、発癌遺イ云子よりも癌抑制遺伝子のほうが重要だということです。癌細胞では癌抑制遺伝子が欠失していたりする。だから癌になるの ですが、癌抑制遺伝子はクローニングしにくかったんです。そこで新しい手法を使って、癌抑…

日本人ポスドクの英語力

「アメリカにきて、日本人の英語が世界で飛び抜けてダメだと感じています。他の国からきているポスドクはみんな英語がうまい。うまくない人でも必要なことはす分伝えて いるし、十分理解できている。ダメなのは日本人だけです。アメリカにくれば何とかなると…

米国での研究は超徹底的

「予算のことや設備のこと、それに多分、能力とか情報とかもあるでしょうが、日本にいるときは、現在考えられる世界でベストの方法で実験しようとは、最初から考えなか った。予算、設備、技術の許す範囲内で、多少あきらめながら実験していた。ところが、こ…

アメリカ政府と民間研究所の関係

研究者とか社会の変化についてもお話を伺った。乳癌摘出法でフィッシャー方式という手術がよく行なわれているらしい。その方式の開発者バーナード・フィッジャーは毎 年、9ミリオンダラー(邦貨にして約10億円)のお金をNIHの国立癌研究所からもらってい…

ワシントンD.C.はローマじゃない

●初めてワシントンD.C.の地下鉄に乗った。初めてのことをするときは,他人のまねをする。前の人がやるように、地下鉄の切符を自動販売機で買い、自動改札を通って、構内に 入った。前の人が、エスカレーターの脇の機械に手を出して何か」をした。構内は薄暗い…

リスクありのリサーチなんだ

「アメリカの大学や研究所が申請する研究費の審査もそうだね。デュアルシステム、つまり、選抜は2段階ある。1段目はピアーレビューシステムといって同じ専門分野の研究 者が申請研究の内容を審査する。日本みたいに、どこかの大教授や偉い人が、その人の専…

癌治療法の動向

ドクター・カケフダの講義がつづく。学生は1人しかいないから、イネムリはできない。 、セッセとノートをとる。ドクター・カケフダはお医者さんでもある。癌の基礎 研究の動向から癌の治療法の動向へと話が移っていった。 「いよまでの癌の治療は、傷ついた…