米国での研究は超徹底的

 

  「予算のことや設備のこと、それに多分、能力とか情報とかもあるでしょうが、日本にいるときは、現在考えられる世界でベストの方法で実験しようとは、最初から考えなか
った。予算、設備、技術の許す範囲内で、多少あきらめながら実験していた。ところが、ここNIHは違う。研究費がふんだんにあって、世界でベストの方法を求めて、最高の
成果に向かってまっしぐらに研究する。プラスミドの組換え体も日本では、よくよく考えて、必要最小限つくってたけど、ここNIHは違う。考えられる全部の組換え体をつく
って、全部活性を調べてしまう」アメリカではすごいスピードで研究が進む

 [日本では外来患者さんを診たり、病棟で患者さんを診たり、外の病院にでかけたりで、そういう臨床の合間、合間をぬって実験してました。ところが、ここNIHは遐う。朝か
ら夜中までやりたいだけ、トコトン実験をやれる だから進むスピードが断然速い。さらに有名ジャーナルの編集委員をやってるような世界のトップレベルの研究者がすぐそば
にいて、わからないことがあれば、すぐ質問できる。ほかにも、研究情報の量が多く、質石高い。しかもそういう情報が手に入るスピードもとても早い。日本では全く考えられ
ない。普通の実験室でアイソトープが使えるのもとても便利。日本では全く考えられない。日本では、別棟のアイソトープ専用室にいかないとアイソトープが使えない。とても
不便」