ワシントンD.C.はローマじゃない

 

●初めてワシントンD.C.の地下鉄に乗った。初めてのことをするときは,他人のまねをする。前の人がやるように、地下鉄の切符を自動販売機で買い、自動改札を通って、構内に
入った。前の人が、エスカレーターの脇の機械に手を出して何か」をした。構内は薄暗いので、何をしたのかよくわからない

 イタリアのローマでは切符に日付を打つ機械がバスの入口についていて、バスに乗ったとき、自分で刻印をする。刻印してないのを検札に見つかると法外な罰金を取られると
旅行案内書に書いてある その発想のもとに、前の人が手を出した機械に地下鉄の切符を入れてみた。[プン」と音がして、刻印されることを期待した。しかし何の変化も起こ
らない。そして入れた切符は出てこない 何か変である。自信をもって入れたものだから、切符全体が機械の中にすっぽりと入ってしよって、引っぱり出すこともできない

 仕方なしに駅員を呼んで「ここに切符を入れました」と伝えた。中年のおじさん駅員は、「何とも理解できない」という不思議な表情をしてやってきたが、一言も質問せすに
、何の文句も言わずに腰に下げていた鍵束の1つで黙ってその機械を開けて、切符をとってくれた。

 、「サンキュー」といって、さっさとその場をあとにした。もちろん、すぐに別の駅で降りて問題のその機械をよくよく調べてみた(写真左)。地下鉄から市バスに乗り継ぐ
とき、バス代が無料または格安になる「トランスファー(transfer)」という紙切れがある。ナント、 切符を入れた機械はこのトランスファーをとる機械だったのだ/話せる人、
説明できる人がとても多い。ドクター・カケフダはチャンピオン。