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⑥投稿ジャーナルを選ぶ
第3の点.投稿ジャーナルを選ぶことである.
論文の第1著者になったし,名前も日本人としては1人しかいないようにした.
それでも『サイエンス・サイテーション・インデックス(SCI = Science
Citation Index)』が取り上げてくれないジャーナルに論文を載せてしまったら,救
いようがない.これはもう対象外なので神も仏もない.論文がないのと|司じである.
ただ,実際は,レフIリーのいる少しまともな英文ジャーナルならたいてい対象内で
ある.日本で出版されてる英文の学会誌もほとんど対象内なので,あまり気にしな
くていい.どーしても気になる人は対象ジャーナルのリストを見るとよい.
「Science Citation Index」の対象ジャーナルのリストは("Guide and 凵St of
Source Publications』という本に載っている 説明文込みだけど,その本は
146頁もある.とーでもじゃないが,ここに全リストを書く余裕はない.そこで.
付録表8 サイエンス・サイテーション・インデックスの調査対象に入っている日本の研究ジャーナル82報(1996年)
日本のジャーナルだけリストしてみた(付録表8).82誌もあった.眺めてみると,
不肖・ハクラクとしてはほとんど見たこともないジャーナルが大半である.ウーン,
さすが,『Science Citation I冂dex』は徹底している かなりマイナーなジャーナ
ルまで探してデータベース化してるのである.
(3)論文に関する研究者の本音
①論文出版2年後に最も多く引用される
いつ出版された論文がい⊃引用されたかというデータがある(付録図1).図では,
1996年出版の全論文によって引用された論文の出版年と数がパーセントで示して
ある.それによれば,論文出版の2年後が最も多い.つより尸96年に出版した論
文は尸94年出版の論文を最も多く引用している といっでも'94年の引用は全
引用論文の9.93%である.インパクト・ファクター(Impact Factor)を算出す
るときに使う出版後1年と2年での引用パーセントは,この図から計算すると,合
計17.04%でしかない.出版5年以内のものの引用は36.53%と全体の3分の|
強である.もちろん,10年経っても20年経っても引用されている論文もある.ち
なみに20年前のワ6年に出版された論文は,図には示していないが尸96年の被
引用論文の1.13%を占める.ウン,論文は結構長生きでもある.
②論文の“質”と実験の“量”のミクロ分析
「一流のアメIU力人研究者は論文をどうとらえているか?」
ここは,ひとつ統計ではなく,ある一流アメリカ人研究者のセンスを紹介したい.
ここに,アメU力, NIHのその研究室に来たポスドクに,「論文とはナ,こういうも
のだよ」と教育するための門外不出の図がある(付録図2).門外不出の図と書いた
のでパ ̄よろしいのでしょうかワ」と出版社の方から念を押された.しかし,「一害
なくて百利あり」.「よろしい」と答えてしまった.チョット不安であるが‥‥.
|JI阯〕tし」「e」, [Science』,『cd』などのトップ・ジャーナルにどういう論文が掲
載されるのかワ
=日し牛ミがその研究テーマを世界で最初に発表するなら,どえらく大変な「謳」
の実験研究は必要ない.「アイデア」や[運]が二[ノをいう(ちょっと牛レイごとだ
けど).そして,一発目の論文が掲載されるとコ司じようなテーマの論文がトップ・
ジャーナルに掲載されるチャンスは,とたんに3~4割かた落ちる.と同時に,同
じようなテーマの論文をトップ・ジャーナルに掲載してもらうためには汀実験研究」
の「量」は2~3倍増える.
そして2~3年後,同じような研究テーマの論文が,トップ・ジャーナルに掲載
されることはほとんどなくなる.もし掲載されるにしてもそれに必要な「実験研究」
の「量」はグウーと多く,どえらく大変になる.一方,いろいろなジャーナルに後
続の論文がドンドン掲
載されるようになる
というのが論文掲載生
態学である.だから,
キミが『N日t凵『e』,
『Science』,『Cell』
などに論文をつぎつぎ
と発表しつづけたいな
ら,どうすればいいか
ワカルよネ.ナヌ.j
Fグヮンバッテ実験し
よす」胄そうじゃな
いだろーが.「とこと
んアイデアを練りま
すjだろ.
論文引用に関する用語の
言解説(知識繼)